2009年 9月 25日

我が家のお手当て その2

カテゴリー: 健康,食事 投稿:高橋 昭江

我が家のお手当て紹介 パート2
今回は万能薬の玄米クリームと3年番茶のご紹介。
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穏やかな秋晴れが続いています。
連休も行楽日和でした。
  
でもこの“季節の変わり目”、デリケート?な我が家の次男にとっては、あまりよい季節ではありません。
去年もこの時期からしばらく、月1度、喘息の発作が起きていました。
  
それが、今年2月、保育園で水疱瘡が流行った時、息子はなんとタスマニアで水疱瘡が勃発し、シドニーから日本へ帰国する際、JALに搭乗拒否にあってしまうほどの、ひどい発疹の点々・・・・・・・・・・・・・・。
  
いざと言う時の為に、と思い、10日間の海外旅行だったので、ホメオパシーの基本キットとキッズキットは持っていっていたので、水疱瘡の事例通り、レメディを与えていくと、それがまたこの事例通りの症状。
高熱は出るは、顔にも背中にもお腹にも、合計1000個ははるかに超えているだろう、と思える点々点々・・・・・・・・。
  
そう、ホメオパシーは症状を押さえつける西洋医学のアロパシーと反対で、症状を自分の力で押し出すお手伝いをしてくれるのです。
  
なので、病気は排毒のチャンス!と考えています。
この水疱瘡で、かなりの毒素排出ができたと見え、
お陰でそれ以来つい最近まで、喘息も風邪もなく、トレードマークだった鼻水もすっかり治まっていました。
  
でもやはり、夏の疲れや日頃の食べすぎ(すご~く食べます)での内臓の疲れなどと、夜、気がつくといつもお腹を出して、何も掛けず寝ていたことなどから、連休中に喘息の発作がおきてしまいました。
  
義妹が出産をしたので、産まれ立てホヤホヤの赤ちゃんを見に行くはずだったのですが、流石に、喘息・渋滞ときたら、神奈川~岐阜間は断念しなければならない距離。
  
我が家は体調不良のときは、足湯からはじまり、びわの葉とこんにゃくを使った温湿布、テルミーという温灸などの外用手当て、とレイキなどを組み合わせた様々な代替療法を一通り行います。

そして、食事は、~を食べてスタミナをつける、というのとはまったく逆。とにかく食べずに胃腸を休めます。
  
でも、食いしん坊の4歳児に、丸一日の断食はできないので、症状を緩和する自然療法を兼ねた食べ物を与えます。

そのひとつが、玄米クリーム。
玄米はその栄養面からも最近注目されていますが、穀物の中で、一番栄養バランスも優れており、マクロビオティックの基本。質の良い血液を造り、不要な毒素を排泄してくれる不思議なパワーもたくさん兼ね備えています。
  
玄米クリームはその、玄米をいってから長時間煮込み、エキスを絞りだしたもの。
病気で何ものどを通らない人にも、スッと入る万能滋養食。
  
離乳食から、滋養食、そして、利尿や解熱の作用もあります。
  
でもこの玄米クリーム、玄米をはぜないように炒って、弱火で土鍋で1時間以上炊いて、それをさらしの三角袋に入れて、木べらで絞り取り、更に土鍋に戻してひと煮立ちさせる。
  
なんと手の掛かることでしょう。
子供が熱を出していて、解熱剤として使うからといって、これを作っていたら、出来上がる頃にはどうなってしまうのでしょう、と思うほど。
  

でも大丈夫!今はこんな便利なものが。

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玄米クリームのレトルトパック。
我が家の常備薬です。
  
玄米のエキスには酸化熱をとって、炎症を鎮めたりする作用があるので、子供のちょっとした熱の解熱や発汗に使ったり、食事代わりに使ったり、体を冷やさない飲み物代わりに使ったりしています。
  
今回の発作後の食事にも活躍しましたし、我が家の子ども達が大好きな“かぼちゃのポタージュ”も
牛乳で作るのもおいしいですが、この玄米クリームと、皮ごと使ったかぼちゃのピューレをミックスすれば、
体に優しく、滋養たっぷり、そして体を冷やさない、おいしいスープの出来上がりです。
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この夏も何度も登場した、かぼちゃの玄米クリームスープです。

   
そしてもう一つのお手当て紹介。
3年番茶を使った、塩番茶療法。

これまた、少し前、長男が右目尻がかゆくて、気になってばかり。
  
あまりに強くこするので、見ているほうが心配に。

こんな時は眼科に行くべき?と思いつつも、
母が取り出すのは、これまた我が家の常備薬3年番茶。
  
3年以上育てたお茶の茎と葉を使った3年番茶は冬越しをしているため茶葉の中にでんぷん質が生まれ、普通のお茶より陽性になっています。
番茶は酸性体質の改善や血液浄化にぴったりの飲み物で、タンニンを含み、このタンニンが細胞を引き締めたり、ウイルスの増殖を抑える働きがあります。
  
この3年番茶を土瓶で20分くらい煮出し、自然塩で1%の塩番茶を作ります。
この1%という量は、目という敏感な場所の手当てに使う場合は必ず守ってください。 
そして、このぬるめの塩番茶をコットンに浸し、目尻を洗浄。
  
2~3日悩まされていた目のかゆみが、この1回で、まったく解消され、息子もびっくり。
もちろん私もびっくり!
すごいな~、自然の力って。
  
他にも風邪の引き始めに、この塩番茶でうがいをすると、喉の痛みを和らげ、カゼ菌を退治してくれます。
また、鼻炎で鼻の中がただれている時にも、そのただれを引き締め、スッとします。
花粉症の方、鼻がむずむずしたらお試しあれ!
  
目の不調は、肝臓の疲れやカロリー過多からきます。
右目は陽性な食べ物・・・肉や魚、ごはんなど
左目は陰性な食べ物・・・甘いものや果物
と、その症状の出方、このところの嗜好傾向などから判断して、
日頃の食生活の見直しをして~、と目が訴えているんでしょうね。
  
食欲の秋、美味しいものがいっぱい登場しますし、何を食べても美味し~い。
ちょっとした普段の養生と体からのメッセージを大切にし、
今こうして元気に美味しく食べれることに感謝、ですね。
  


  





  


  



  

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2009年 9月 15日

銀の蔵と“ひと蔵の会”

カテゴリー: ハチミツ,今日の出来事 投稿:高橋 昭江

6年ぶりにゴルフのショートコースに行き、その後、ランチを頂きにみんなで本厚木にある、銀の蔵へ。
  
うちのタスマニアンハニー達を置いていただいているこちらのお店は、メニューからイベントなどさまざまな工夫を凝らしています。
   
先日は家族で夜、お邪魔したのですが、串焼きや釜飯はもちろんのこと、季節の地元の野菜を使ったお料理は絶品。
(写真を撮るのも忘れて、食べるのに夢中でした。)
 
家族の一番人気は差し入れで頂いた(メニューにもあります)、冬瓜半身を使った料理。冬瓜半身をくりぬいた中には、海老しんじょうがたっぷり入り、その上には白髪ねぎが天盛に。たっぷりかかった美味しい出汁のあんは、丁度いいとろみで、海老しんじょうの旨味とあっさりとした冬瓜をまとめてくれました。

そして、レザーウッドハニーを使ったお料理も出してくれています。
もちろんオーダーしました。
カマンベールチーズのフライにレザーウッドハニー添え。
これは言うことなし。家族もリクエストするので、今自宅の冷蔵庫にはカマンベールが2個ストックされています。
  
そして、旨い純米酒を蔵元から直接しいれている銀の蔵は、お酒の肴に味噌を色々と使っています。
そして、その味噌にレザーを混ぜたりして。
これまた美味しかったのは、海老マヨ味噌和え。隠し味に使ったレザーの香りがたまりません。
あっという間になくなりました。

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こちらは、リアルフードのHPにもご紹介した、10月4日のイベント“ひと蔵の会”のご紹介。
全国から選りすぐりの蔵元が20軒近く集まり、熱い思いをご披露して頂きながら、その蔵元さんたちと美味しい本物の純米酒を楽しむ会です。
銀の蔵のスタッフもこの日のためにおつまみを色々と作り、参加者の方に楽しんでいただこうと、張り切っていらっしゃいます。
  
私も銀の蔵ブースの中で、手作り酒粕クラッカーにタスマニアンハニー達をつけて、ご試食いただける様にしたいと思っています。
 
日本酒との初のコラボ会。楽しみにしております。
 
昨日は銀の蔵ので、神戸の蔵元のお酒、“竹泉”の酒粕を頂いてきました。(*^_^*)
塩味ベースの酒粕でつくるクラッカーは、ほんのりチーズのような風味が出て、うちのタスマニアンハニーともとてもよい相性です。

お酒好きな皆さん、是非この機会をお見逃しなく~!
詳しくは、リアルフードのホームページをご覧ください。

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2009年 9月 04日

養蜂見学 ハチが教えてくれるもの

カテゴリー: ハチミツ,今日の出来事 投稿:高橋 昭江

最近、みつばちの魅力にだんだん引き寄せられている私。
最初はおいしいタスマニアンハニー達に出会ったのがきっかけだった、ハチミツとのつながりも、最近は、みつばちちゃんたちのその生き方に興味が出てきております。

丁度、夏休みにお友達のしもきょんさんが、近くで趣味で養蜂をされているお友達、Nさんをご紹介頂き、子ども達を連れて、巣箱見学に行ってきました(^∀^)

Nさんは二宮と中井に巣箱を持っていらして、今回は二宮のミカン畑に置いてある巣箱を見せていただきました。
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タスマニアでも巣箱を見せてもらい、子ども達もできたてのレザーウッドハニーを巣箱から舐めるという、感動を味わってきました。
でも、あの時は、巣箱が多すぎて、ハチの数もすごい数だったので、巣箱の近くには近寄れませんでした。

でも、今回は巣箱5箱ということもあり、極近くで見せていただくことができました。。
色々と注意事項を聞き、白い長袖長ズボンに身を包み、みつばちちゃんたちとご対面。

みつばちちゃんたちを傷つけないようにと、タスマニアのロビーさん同様、Nさんも素手。
とても、慎重に巣箱を取り扱う様子に、みつばちちゃんたちへの、愛を感じました。
(でも、刺されちゃったようでした、大丈夫でしたか~)
そして、巣箱も1箱を見本で買い、あとは全部Nさんの手作りと伺い、その養蜂熱の高さに驚きました。

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すごい数のみつばちちゃんたち。
片面約1000匹、両面にびっちりだと、約2000匹のみつばちちゃんたち。

この巣板が、ひと箱、一段に9枚。
その中に、女王蜂は1匹だけ。交尾のためだけのオス蜂が少しと、あとはメスの働き蜂。
一日に1500個もの卵を産み付ける女王蜂。
巣の掃除係りからはじまり、幼虫の世話、巣作り、蜜の受け渡し、蜜つめ、扇風・換気、門番、そして、蜜集め、と年をとって経験をつむごとに、次第に巣箱内での仕事から、外での仕事をうけもつようになっていく、働きばち。

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真ん中にいるちょっと体が大きいハチちゃんが、女王蜂。
わかりますか~?あ~もっとPCが駆使できたら、赤丸とか付けれるのに~。
(聡子さ~ん、ヘルプ!)
******聡子さ~ん、ありがとうございます。やってみました!******
 

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巣房の中。白く丸まって、ひとつひとつの巣穴に入っているのが、幼虫。

こうしていろいろと説明を受けていると、息子の帽子に、一匹のみつばちちゃんが

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足には黄色い花粉をつけているのがわかりますか?
なんてかわいいのでしょう!

みつばちは蜜のありかを8の字ダンスで仲間に教えたりと、すごいコミニケーション能力も持っているのです。
お尻を震わせて、その距離と方向を教えるんです。


そんなかわいいみつばちが、今減ってきていることは、ニュースや新聞でも報道されていますが、やはりNさんも、昨年は2箇所に置いている巣箱の大部分のみつばちが死んでしまったとおっしゃっていました。

今、読んでいる、“はちはなぜ大量死したか”(文藝春秋)にも同様のことが。
この本によると、2006年秋、アメリカの養蜂業全体の巣箱の数が200万箱を切ったとのこと。第2次世界大戦中は600万箱、2005年は260万箱あった巣箱が。この現象はCCD(Colony Collapse Disorder 蜂軍崩壊症候群)と名づけられていると。
2004年には巣箱1箱当り、50ドルだったものが、2007年にはなんと、150ドルにまで跳ね上がったと。
箱の数や値段を聞いてもそれだけで、ピ~ンとくるものではないけれど、量が1/3になったので、値段が3倍になってしまった、ということはわかります。

こうなると、影響を受けるのは、何も、ハチミツだけではありません。

受粉が必要となる農作物の多くはみつばちの力を借りているので、豊作は望めない。
更に、農作物だけでなく、例えば、酪農業。牛に受粉は必要ないが、その牛の食べる飼料、クローバーなどもみつばちの受粉を必要とする。
他にも繊維産業の綿花。これも豊作を確かにするには、みつばちちゃんたちの力が必要となる。
何気なく暮らしている毎日の生活に実はみつばちちゃんたちにお世話になっていることが多いことに気がつかされます。

Nさんは、みつばち大量死の原因は抗生物質が利かなくなったダニと、農作物にまく農薬だろうと、おっしゃっていました。本でも同様のことが書かれています。が、もっと、危機を感じさせられ、大変スリリングに。

本の解説を書いた、ベストセラーになった“生物と無生物のあいだ”の著者、分子生物学者の福岡伸一氏は、このCCDを狂牛病と似ていると、指摘している。
いずれも、自然界の最も基本的な動的平衡状態が人為的に組み換えられたことによって発生し、その後の複数の人災の連鎖によって、回復不可能なほどにこの地球上に広まった。
と。

ではどうすればよいのか?その答えを本書から、また福岡氏の言葉を借りるなら、それは、復元力。自然界が本来持つ調整能力がすべてを解く鍵となるのだと。

病気に対して手当たり次第薬を飲む如く、操作的な介入を行う行為の果てに答えはない。
農業においても、地球環境においても、人間を含むあらゆる生物においても、言える事であり、今、あらゆるところで警告がならされているのは、誰もが感じていることでしょう。

皆さんの体は、復元力、自然治癒力、ありますか?CCD同様、人間の経済に組み込まれ、経済効率を第一に繁殖戦略の犠牲になったりしていませんか?自分の体の声、心の声に耳を傾けて、衣食住を不便でも、もう少し、自然界に近づけてあげるだけで、自分にも、地球にも優しくなるんです~。

また本の内容については追ってご紹介していきたいと思います。

とにかく、子ども達にも、私にもとても貴重な時間でした。
ますますみつばちちゃんたちに興味が湧き、飼ってみたくなってしまいました。
どんな色の巣箱にしようか、などと考えるだけでもワクワクしちゃいます。

Nさんありがとうございました。
また遊びに行かせてくださいね~。
色々な細かな説明、とてもわかりやすかったです。
お陰で長男の夏休みの宿題の一つにもなりました。(感謝感謝)
そして、Nさんから頂いたハチミツもとても美味しかったです。
長男がとても気に入って、私など、スプーン3杯くらいしか頂かないうちに無くなってました。
次回は是非、採蜜作業を見せてください!!

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2009年 8月 28日

あっという間の夏休み

カテゴリー: 今日の出来事 投稿:高橋 昭江

もう8月も残すところ3日。みなさまどんな夏休みをお過ごしでしたでしょうか?
2学期制を取り入れている息子の小学校は、本日が夏休み明け初日の登校日。

 我が家はあっという間の夏休みでした。
と言っても、次男は保育園、長男もその保育園の学童保育に入っていたので、子ども達の実質の夏休みは1週間のみ。
 学童ではキャンプに2回も連れて行ってもらい、川遊びあり、また、普段の昼食は自分達で作るという自炊の機会も多く、毎年、夏を境にたくましくなってくれます。
私自身も保育園での調理の日数が多くなったりしたこともあり、バタバタした日々が続いておりました。

 そんな夏休みでしたが、子ども達がお休みの時はあちらこちらへと出かけ、
盛りだくさんの日々でした。♪♪

 ほんの1泊でしたが、家族初のキャンプでは、小学5年生の長男の成長ぶりに感動。(☆。☆)
出かけた先は相模湖そばの秋山川キャンプ場。
 
去年のクリスマスにサンタさんがプレゼントしてくれたテントを是非使いたい、とハリキル長男。

 その設営の手慣れたことといったら、驚きです。
“はい、ママはここを持って。パパはここ。”
とリードをしてくれ、更に驚いたのは、テントをたたむ時。
2度寝した主人に呆れ顔の私。┐(○`ε´○)┌
なのに、長男は無言で、セッセと家族みんなの寝袋を巻いて、
もくもくと一人でペグを抜く。“大人だ~”\(◎o◎)/!

そして閉じたテントにまだ空気が入っているのを見ると、
なんと、自分がそこに横になり、クルクル~と回転し、左から右へと空気を押し出しているではありませんか!
“すご~い”
もう、私が30年若かったら、きっと目がハートマークになっていたことでしょう。 ♡♡♡♡♡

保育園時代から親がいなくても色々な人にお世話になりながらキャンプに連れて行ってもらっていた長男。
こんな立派にしてくれた、周りの方につくづく感謝です。

学童でカレーは作り・食べ飽きたという長男からのリクエストで、キャンプでは恒例のバーベキュー。
お肉が食べれない私用に我が家では必ず、バーベキューでは、魚介も登場。
炭火で焼く新秋刀魚はこの時期のご馳走。海老はガーリック&オリーブオイルでマリネしておいたものを焼きます。
ご飯も炊き、残ったのは、翌朝、これまた炭火で焼きおにぎりに。焦げたお醤油の香りが香ばしく、甘味噌も持参したので、五平餅風にも。
imgp3889.jpg 残念ながら、釣りが得意らしい主人でしたが、この日は収穫なし。
いつか、釣れたてのお魚ちゃんでBBQをしてみたいものです。  
  


 
 続きまして、こちらは、市営プールに行ったある日の写真。
caje79d2.jpg これ、4歳の次男です。
これ、溺れているのではありません。
初めて見たのですが、なんと、水中で回転しているのです。
前周り、後ろ周り、と何度も何度も、繰り返して。この日だけで50回くらい。止めるまで続けます。
そして、長男に抱っこされては、水中に放り込まれ、またそれをねだる次男。
びっくり~。まだ4歳1ヶ月。
この子って、すごく魚類のころの自分を楽しんでいる、そんな感じです。

おおぞら保育園での勉強会への出席率が高くなると、子供の細かな発達などが自然と記憶されてきてしまい、
余計な眼鏡で子供を見てしまうことがあります。

例えば、足の親指の反射が悪いと脳に異常がある、とか、
その親指の蹴りとその親指を維持しておく力が将来の意志の強さに反映するとか・・・。

そのおおぞらの指針となる発達月齢とは大分遅れた感がある我が子を見るたび、どこか不安を抱くこともあります。

でも、水を得た魚、って正にこの子。
おおぞら保育園の言葉を借りるのであれば、個体発生は系統発生を繰り返す。

両性類のハイハイが上手にできていなくても、まだまだ陸地に上がってきていないだけ。
充分魚類を楽しんで、ゆっくり大きくなっていってね。

あれやこれやと言ってしまう事もあったけど、こどもの成長を感じることができた、楽しい夏休みでした。
親バカブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

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2009年 8月 11日

ブノワトン・麦師・湘南小麦、そして、       悲しい知らせ

カテゴリー: 未分類 投稿:高橋 昭江

8月1日(土)2日(日)の二日間、箱根のパン屋、足柄麦神 麦師 にて、タスマニアン・ハニー達の試食販売をさせていただきました。
こちら、麦師は、7月に試食販売をさせていただき、2日間で110本以上のタスマニアン・ハニー達をお客様に販売させていただいた、伊勢原市のパン屋、高橋幸夫氏が手掛ける、ブーランジェリー・ブノワトンの姉妹店。

私が、大好きなこのブノワトンのパンは、日本の農業を支える、食を大切にする、高橋幸夫氏の熱い思いで出来上がっているのです。

国産小麦をうたったパンも最近みかけるようになったものの、日本で売られているほとんどのパンは、外麦、つまり輸入した小麦からつくられている。

しかし、高橋氏の作るパンは、根底から違います。立ち上げたのは、“湘南小麦プロジェクト”
神奈川県の農家の方々と共に、神奈川県産小麦の生育に尽力し、正に、目指すところは、“地産・地消”。

プロジェクトの発足以前にも、北海道や岩手県から小麦を個人で買い付け、自家製粉の石臼挽き粉でパンを焼くなど早くから国産小麦に目を向けていました。

更に、製粉会社ミルパワージャパンを設立(2008年度は8tの収穫。2009年度は12t収穫の予定)。それに伴い、新たに50tの小麦貯蔵が可能な穀物庫と特大の『6連装の石臼製粉機』と麦をきれいする『精麦ライン』を完成させ、高橋氏が理想とする、『低温・石臼製粉(商標登録済)』も実現し、新たな可能性とブランド性を開拓しつつあります。

(一部ブノワトンHPなどより抜粋)

日本のパン屋で、ここまで、大掛かりな製粉工場を持ち、地元の農家を経済面でもしっかりと支えている店・店主は他にはいないと思います。

湘南小麦の特性も知り尽くし、その特徴を活かしたパンは、小麦の風味が生きていてどれも香ばしく、コクがあり、味わい深く、また芸術ともよべるほど、一つ一つが丁寧に作られています。

仕事柄、雑誌を見ては、色々なパン屋を訪れますが、すみません、本当にブノワトンの右に出るお店には未だ出会っていません。

高橋氏の思いは、ただ美味しいパンを作ることだけに留まっていません。
3年前に参加したパン道場では、“伊勢原から、神奈川からパン屋をなくすくらい、パンを家庭で作ることが普及するよう、小中学校に出向いて、子ども達にパン教室をしていきたい”
と熱く語り、
高橋氏がお店を通じて発行するブノワトンの回覧板では、日本の現在の食に対する危機感を訴え、食料自給率40%という現状をもっと深刻に受け止め、輸入に頼らない食文化の確立を強く訴えておられました。

また、高橋氏は職人として、弟子を育てることにも力を惜しみなく注いでいたことは、お店のスタッフを見ても一目瞭然でした。若者が手に職をもち、愛国心を持って、日本の歴史・文化を継承していくことが、これからの日本にとって大切であることを、やはり、回覧板でよくおっしゃっていました。

その活躍ぶりは、食の雑誌などはもちろんのこと、農林水産省のHPや、日本経済新聞などでも取り上げられています。

詳しくは是非是非、こちらをご覧ください。


私が大変お世話になっている、そして、誇れる地元のホープの悲しい訃報の知らせが届いたのは先週のこと。
夜、一枚のFAXを手にしたとき、まったく信じられませんでした。
享年42歳。亡くなられたのは、私が、高橋氏の足柄麦神 麦師にてハチミツフェアーをしていた、8月1日。

奥様から頂いたFAXには、奥様とお嬢様の手を取られ、安らかに神様の元へと参りました。と。

取引先、お客でしか無い私ですが、色々な思いで胸がいっぱいに、いっぱいになってしまいます。


しかし、気丈に振舞われていた奥様、お嬢様、スタッフの皆様のご心痛は私などが計り知れるものではありません。


最高のパンを作り続けた高橋幸夫氏。
美味しいパンを本当に、本当にありがとうございました。
私だけでなく、きっとたくさんの人が、ブノワトンのパンで、笑顔がこぼれ、幸せになったことと思います。


心からご冥福をお祈りいたします。
どうぞ、神様のもとから、奥様そしてお嬢様のことをお守りください。

日本の、食に関する全ての人が故高橋幸夫氏に恥じることの無いよう、しっかりと未来を見据え、本当に安心で安全なものを作っていって欲しいと切に望みます。

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以下、ある日のブノワトンの回覧板のをご紹介させていただきます。
パン屋で高橋幸夫氏を知らない人はいない、と言われる高橋氏。
たとえ高橋幸夫氏を知らない方でも、高橋氏の熱い心意気を、人格をご想像できることと思います。

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さて、高橋の勝手な文章にまたお付き合い頂きましょう!
過去の回覧板が欲しいお客様は、遠慮なくお申し付け下さいませ。
今回も数通お手紙をいただきました。ありがとう。
毎度の事ながら、本当にブノワトンが順風満帆に経営していて
何の問題も無いように思われている、不思議だな。
「経営者は必死」です。
日々起こる問題は富士山の如く。
使用する材料は自分が納得しないと使わないし、
塩・糖類・油脂・粉・卵・肉類・水・乳製品・穀物類などは
徹底的に経費を掛ける。
内部告発されてもOK(笑)。
ここまでやってダメならいつでもお店を閉める覚悟だし、
唯一、私のプライド。
それでパンが不味いとなれば私の力不足。切腹!
経営も商品もトラブルも全て「自己責任」。常に背水の陣。
正直、毎日不安です。

細かく言えば、弟子に対する指導力の不足も含めすべて「トップの責任」。
だからストレスは溜まりっぱなし。
弟子を真剣に育てたい・一人立ちできるヤツにしたい・
この会社を任せたいと思う人材が現れた時は、
真剣にぶん殴るし、怒鳴りもしますよ。
それについて来れた者は将来に渡り徹底的に可愛がりますし、
私自身もそうされています。
それが、情と言うものでしょう。

私は何階かに渡り、ブノワトンの経営・過去の苦労話を文書にしてきました。
お手紙を頂戴する方々の多くは、何かすぐにでも今の現状を抜け出したい!あぁどうしよう。
結果を早く求めすぎるし「歯がゆい」のなんのって!
私自身も駆け出しの経営者だし、神様でもなければカウンセラーでもない、一職人です。
もっと建設的で、共感できる内容には心が動くのですが…。

また、発想やセンスは自分で磨くもの、それを形にするから喜びも生まれる。
個を演出して楽しもうよ。

もう一度だけお話しましょう。
店主・高橋は、17歳の若さでコックの修行に入り、1年以上皿洗いをしました。
どうでしょう?皆様方は、続きますか?耐えられますか?

手はボロボロ、かゆくて眠れない。平均睡眠時間は3時間。
毎日怒鳴られ、蹴飛ばされ競争相手は多く、仕事はいつも雑用。
持病の喘息をかかえての修行は、本当に・本当に・本当に辛かったな。
休みはあっても先輩が出勤すれば…。
私の先輩たちも辛い修行を耐え抜いたつわものばかり。
そんな生活が5年間続いた。
だから、私は「人よりも多く技術を盗み・学び絶対に人を使う側になるぞ!」と心に決めていた。
17年前、私の友人は年収300万円、若干22歳で。
私は手取り84万円。今で言う2極化だよ。

当時、職人を志す者には低賃金は当たり前の世界だった。
散々バカにされて悔しくて眠れない事があったな。
今に見てろと物凄い反骨精神を持った。
今の若人に足りないものだな。呪いに近いよ(笑)。

…と書きつつも、私の苦労話はこの辺で…きりが無い。

人の上に立とうと思った時点で、学ばなければいけない物事が
何十倍にもなるよね。
正直、私はそれ自体を苦とは感じないし、当たり前な事。
常に悩みながらも、つまずきながらもプラス思考で物事を考える様にしている。
「だって前に進むしかないじゃない」。
経営者が他力本願だったり、景気の動向を世の中のせいにするようであれば
今すぐに「閉店」した方がいいよ。苦痛じゃない?
誰も恵んじゃくれないぜ。

高橋の思考は、

1己を信じる。
2常に先を読む。
3小事は思ったら即行動に。
4商売は損得抜きで勝負。
5過ちはすぐに正す。
6意味のないプライドは持たない。
7直感に従う。
8大事は焦らず時期を待つ。
9努力を楽しむ。
10取引先を泣かすな。

これが高橋幸夫の基本姿勢…。

と、書きながらも人一倍悩むし、へこむし、
イラつくし常に心の中に葛藤がある。

そんな私に偉そうなことを言う資格はないが、
22年間一直線に職人をしてきた自負がある。

しかし、これからの人生を歩まれる若者へのアドバイスは、
「信じる道を進め」
と強く言いたい。
1にも2にも3にも耐える力を養う事。
給料が安くても仕事がきつくても自分が選んだ職業なら
好き嫌いを言わず、将来の自分自身の血となり肉となることを
心に刻み勉強して欲しい。
何度挫折しかけてもいいじゃない!
崖から落ちても這い上がればいい、
信じる道に食らえ付いていく。
そうすれば絶対に活路が見出せるよ、
何事にも換えられない自信と勇気が備わる事を私自身が体験している。
その自信が私生活も含め数多な逆境を乗り越える原動力になる。

「職人」。
カッコイイじゃない!

お金は後から付いてくるけど、過剰な欲を持たない事。
相応であればいい。

世の中はよく出来ていて、その時の「自分の実力以上のお金は入らない」もの。
法で裁かれ財を失う者、ゆとりに浸り過ぎて精進を怠る者。
お金も人を択ぶ、努力した者が好きなんだな。
ホントだよ!。

私は少しでも貯まったお金は「自分自身の描いた夢」に投資する。
弟子の勉強にもなるし。
湘南小麦プロジェクトやミルパワージャパンにね。
「初心」を忘れないで、神様はちゃんと見ているよ…店主。

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